2024年 今年もよろしくお願いいたします

令和6年1月1日に発生した石川県能登半島地震により、犠牲となられた方々におくやみを申し上げるとともに、被災されたすべての方々に心よりお見舞い申し上げます。また、被災地域の皆様の安全の確保を心よりお祈りいたします。

お正月という1年で最も幸せな時間を過ごせる日に、石川県を中心に大きな揺れが襲いました。当時私は福井市内で親戚たちと集まり、みなそれぞれの近況などに話が弾んでいました。その時、携帯電話の緊急を知らせるアラームが鳴り響きました。「地震が来ます!」というアナウンスが警報音と共にあちこちで繰り返されます。一瞬にして場の空気は変わり、テーブルに潜り込んだり身を寄せ合ったりすると同時に揺れ始めました。

揺れのおさまりと共に外の様子をうかがいに出ました。ブロック塀など外の様子も特に変わりはありませんでした。この地域の震度は5弱とTVの速報は伝えています。その後も震度3程度の揺れが何度かありましたが、小物が倒れたりする程度で目立った被害はありませんでした。

私の実家もそうですが、1981年以前の旧耐震の建物は揺れが大きいです。耐震改修を進めるべきですが、コスト等の問題もありなかなか進まないのが現状です。私も耐震診断士として地域に登録していましたが、耐震診断の依頼は1度もありませんでした。もっと建築に関わる人間として積極的に進めていく必要があります。

住宅を構成する要素は「使い勝手」や「デザイン」、「コスト」など多くありますが、これから新築で建てる際は「構造」も安心して任せられる人を選ぶ必要があります。最初の提案時に構造についても確認して、しっかりと考えている設計士を選んでください。

地震発生から12時間以内にほとんどの入居者と連絡が取れ、ご家族の無事と建物に異常がないことを確認できました。いつでも連絡が取れる関係が続いていることも大変ありがたいです。南海トラフの件もありますし、石川県の友人とも今回の現状を振り返りながら、これからの住宅のあるべき姿を考えていきたいと思います。

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  1. 福井県で設計した住宅の構造

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