昨年の春から手掛けていた『百尺の平屋』が竣工しました。雪深い地域のため外の工事はまだ今からです。というわけで今回も竣工写真は入居後。福井県の中でも雪が多い大野市、なにかと大変です(笑)。
『百尺の平屋』という名の通り、この建物は百尺あります。1尺が約30.3cmですので、100尺だと約30.3m。屋根の長さは約33mあるので厳密には百八尺あります。それでも長い建物という象徴として『百尺の平屋』という名前を付けました。建主もこのネーミングを気に入ってくれていました。
敷地は約400坪と広いのですが、形状はなかなかの変形です。景色、方角、道路からのアクセスなどを考えると計画当初は迷いもありましたが、出来上がると、この配置、この形状にして良かったとほっとしています。
薪ストーブの取扱い説明の合間に建主が撮ってくれた写真です。やっぱりプロは違う。全然違う。むちゃくちゃかっこいい。
ご主人のこだわりが強いところは叶えるのに苦労した部分もありましたが、大工さんはじめ職人さんが精一杯取り組んでくれたので、とてもいい空間が出来上がりました。建主ご夫妻の美的感覚にはこちらもたくさん学ばせてもらいました。これから8m幅の開口部の外には田畑の緑や連なる山々の景色が広がると思うと楽しみでなりません。
建主ご夫妻をはじめいつも気に掛けていただいたご家族の皆様、施工を請け負ってくれた『建築工房 英』さんはじめ職人の皆さん、ダイナミックで繊細な手刻みの建築、本当にありがとうございました。
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