2023.02.17 多摩川建築塾

今回の講師は『横内敏人建築設計事務所』の横内先生でした。いままで何度か講義を聞かせていただいているのですが、その度に新たな切り口でテーマを設けて話をされるのでそのことに驚くとともに、こういう感覚こそがこの先生の魅力なのだなとも思います。

今回は先生の実務内容について事細かな解説です。実際に最近竣工した実例を基に話を進めてくれました。(写真は先生のHPからお借りしました)

事前調査で確認すること、お宅に伺ってのヒアリングでチェックすること、最初のプレゼンの内容や資料、そこに掛ける熱量までも淡々と話されます。しかし熱い想いは伝わってきます。

契約後の作業としては図面の内容や描く場所、縮尺、仕様の選定にいたるまで解説してくれます。さらに特別な『横内仕様』の詳細や、具体的なメーカーや品番まで話は進みます。

ひととおり解説は終わり、続いて事前に回収してある質問コーナー。こちらも日頃悩みながら実務に向き合っている設計者たちに、やさしく救いの手を差し伸べてくれます(笑)

私も『ひかり』や『開口部』の扱い方について質問。先生は「日本の文化は木の下で過ごすような住環境。自分は大きな開口部に緑を近づけることでその心地よさを作り出している。」と。「ただ一方で洞穴に差し込む光のような開口部はまだまだできていないから勉強中です」とのこと。常に探求することを楽しんでいるかのよう。

まだまだ先生に追いつくことはできませんが、設計を探求する楽しさは私も持ち合わせているつもりなので、横内先生の話も参考にしながら新しい挑戦を続けていきたいですね。

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