構造計算や省エネについて

年始早々に大きな地震があったことや来年度には建築基準法の大きな改正が控えていることもあり、より詳細な検討のできる構造計算や省エネ性能を進めているところです。

構造計算に関しては、いままでは木造の2階建て程度の住宅であれば簡易的な検討で進められたのですが、来年度からはその検討の内容が変更になります。もちろん現行法よりも細かく規定されますが、細かくなるという事で緩和される項目もあるようです。それと住宅性能表示制度も見直されます。耐震等級2をクリアできるように検討していますが、福井という多雪地域で2mも3mも重い雪が降る条件ではなかなかハードルが高いです。ただそこは暮らしと安全性の両立を目指して、ちょうどよい塩梅を探っている感じです。

省エネに関しても以前から取り組んでいますが、年々水準があがっていきますね。そしてこれからも見直しを進めていくと国土交通省が発表しています。断熱に関しては性能の良い製品も出てはくると思いますが、そこもあまり良いところばかりを鵜吞みにせず検討していこうと思っています。省エネの数値では外皮性能UA値(ユーエー値)というのが一般的に使われていて、数値の小さい方が性能がいいという事になっています。自分の考えている目安は以前は0.6以下(ZEH基準)でしたが、今は0.46以下(HEAT20G1基準)を目安に進めています。ただこれも暮らしの豊かさと費用とのバランスを見ながらの調整が必要です。

外の自然を眺めようと大きな開口を設けると構造を強くしつつ断熱性能も高いサッシにしなければいけません。今度はコストを下げようと思うと開口部が小さくなり窮屈な暮らしになってしまう。その辺のバランスも知恵や工夫で日々模索している感じですが、経験や勘ではなく理屈を理解するということも大切なことだなぁと勉強になります。

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