雑草との付き合い方

雑草との上手な付き合い方を聞く機会がありました。それは芝の庭に雑草が生えて困っているというに相談に返答した、造園家 大北望さんの話でとても素敵な考え方でした。

「雑草にもいろんな種類がある。それらをよく見ていると花を咲かせるものもある。意外と小ぶりな花もきれいなもので、いくつかの気に入った花を咲かせる草はそのまま残してはどうでしょうか。それら以外を草むしりします。雑草はその環境に適しているから生えてくるので、そのまま放置しても毎年花を咲かせてくれます。しかもどんどんと育っていくので、その季節になれば庭が自分の気に入ったお花畑のようになります。白い花が終われば次は青い花といったかんじで庭の景色も変わります。芝の庭にこだわらずにその環境にあった植物に育ってもらうのが一番その場所になじむのではないでしょうか。」

この考え方はひとつの案ですので、もちろん他の考え方もあると思います。それでもやはり環境に逆らって手に入れる整った庭よりも、環境になじんでいる生きた庭のほうが住宅には似合うように思います。そういう目で庭を眺めていたらきれいな紫の花を咲かせている草を見つけました。名前を調べると「ネジバナ」というようです。少しだけ庭を考える幅が広がったように感じます。

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