山道を歩きながら考えたこと

この日は前日までの雨もやみ、晴天に向かっていく予報だった。午前中だけ山に行こうと決め、登山口まで車で1時間半の『平家平』というブナ林の美しい場所を目指した。

ところが登山口まであと少しというところで道には「通行止め」の看板が。地元の土木事務所に問い合わせたところ、パトロールで問題がなければ解除は2時間後とのこと。待っているわけにもいかずいつもの里山へ。

駐車場に着くころにはすでに10時半。下山してきている人達もちらほら。ここはいつもなら写真を撮ったり景色を眺めたりしながら山頂での休憩を含めても1時間半から2時間のコース。ただ今日は天気も良いわけでもないので、いつもと趣向を変えてタイムトライアルに挑戦。目標タイムは往復1時間。

そう決めて手早く準備を済ませ、足早にスタート。鈍った体に鞭を打ちながら進む。いつも子供たちのスポーツを応援しながら「もっと走れ」とどの口が言うんだと反省しながらひたすら歩く。景色も眺めず、カメラも出さず、ただただ登る。

山頂でも祠に挨拶だけ済ませてすぐに下る。下りはやや駆け足で。いつもと同じ山道なのに自分の気持ちひとつでこうも感じ方が変わるんだな。同じ道でも他の人達はもっと違った楽しみ方をしているんだろうなと。同じ1本の山道なのにその捉え方次第で楽しみ方や感じ方は変わり、結果も変わってくる。人生も同じようなことなのかもな、などと考えながら下山。

タイムは1時間11分。目標達成できず。それでも少し新たな気分で帰り道につけた山行でした。

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