南北の庭園と囲炉裏のある暮らし

福井市内でも中心部に近い場所にある、住宅改修の提案です。

南側には程よい広さの和風の庭があり、玄関アプローチの前庭も兼ねています。北側には個人宅には立派な池泉庭園が広がっています。その南北の庭に面している2部屋を改修する計画です。

そこに大きな要望はひとつ、「囲炉裏を設けたい」。奥様のご実家から貰い受けた自在鉤など一式があるので、それを子や孫の帰省時には皆で集えるように利用したいとのこと。こういう主たる目的がはっきりしていると計画も楽しく、そしてスムーズです。

なによりもこの建物の間取りが非常に明快に構成されていることが、このような改修工事ではとても有利に働きます。昨今よくみられる、構造は後回しにした複雑な間取りは、改修の際は非常に再構成が難しくコストもかかります。開放的な建物は耐震的な面で心配があるかもしれませんが、そういう建物は構造が単純なことも多く、耐震改修も難しくない場合もあります。

ながく住み続けることを考えると、生活環境の変化による大きな改修は何度か必要になるでしょう。木造の軸組み工法は、複雑にしなければ改修も比較的容易にできる工法なので、新築の際はできるだけ構造も明快に進めておくべきだと改めて感じました。

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