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エロイーズハウスで朝食を済ませ、足早に目的地に向かいました。しかし正直、標高1,500mにあるとは思いもしませんでした。それは「八ヶ岳高原音楽堂」です。周囲にあるのは息をのむほど美しい大自然のみです。すぐ傍らには荒々しい八ヶ岳が、そしてこの日は天候に恵まれたので富士山も思ったより近くに望むことができました。
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その大自然の中にひっそりと、そしてしっかりとその建築はありました。一目で美しいと感じました。嬉しい気持ちを抑えながら少しづつ建物に近づきます。それは全体のボリューム、壁と屋根のバランス、周囲のコンクリートの列柱や板壁とガラスの構成、象徴的な二つのトップライトなどなどが奏でる美しいハーモニーです。そしてどこから見ても美しくすべてが正面のようです。それはまさに山のようでもあります。
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自然の優しさや厳しさ、それらの環境と呼応するようにたたずむ姿は、軽井沢でみた山荘に通づるものを感じました。今回は周囲のガラスから内部を覗き込みながら室内の雰囲気を想像するだけでしたが、いつかこの中で音楽を聴いてみたいですね。同じく吉村順三氏設計の「たためる椅子」に座わりながら。
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