暮らしている中で、景色が望めるというのは幸せなことだと思います。何も特別な絶景でなくてもです。隣の庭や田畑でもいいですし、山がちょっとでも見えればラッキーです。福井はどこにいても山が見えるので、きっかけを見つけやすいかもしれません。
そういう景色が見えるポイントをきっかけに家を考えていきます。もちろんそれだけではありませんが、ここは大きなポイントです。そしてそのきっかけとなる起点から家の計画に必要な”居場所”を広げていきます。食卓テーブルの椅子や書斎のデスクなどです。部屋を配置するというよりは、”居場所”を作っていく感じです。ですから部屋名はあくまでも概念的に扱っているかもしれません。家は”居場所”の集合体として捉え、景色のいい場所、プライバシーの守れそうな場所、などといった要素をそれぞれ必要な”居場所”とマッチングさせていきます。そうすることでその土地に最適な”居心地のいい家”ができるのではないかと考えています。
自宅は洗濯物の”居場所”が景色のいい吹抜けに面しており、その吹抜けから2階の寝室や子供室がひろがっています。ですので物干し場は陽当たりもよくて、景色もよくて、薪ストーブで温かくて、風通しもよくて、そしてなにより家族みんなの気配が伝わってくる、家の中でも最高の”居場所”なのです。
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