
私の設計の流れはこうです。建設地の周囲や法的な確認、建主家族の要望を聞いてファーストプレゼンをします。この段階で私の中ではベストな提案に絞り、建主家族に暮らしをイメージしてもらえるようにプレゼン内容を工夫します。この提案で豊かな暮らしがイメージできたら設計契約を行い、基本的な図面を進めます。
ファーストプレゼンの時点では間取りや建物の形だけではなく、家具や構造、陽当りや風向き、庭の樹種や大きさ、近隣への配慮まで頭に入れながら検討しています。それらをできるだけわかりやすく、建築ではなく『暮らし』をイメージしてもらえるように説明するように心掛けています。
世界にひとつだけの敷地環境に世界にひとつだけの建主家族が暮らすわけですから、そこにはこの家ならではの特徴もあふれるように盛り込みます。
ここまでの作業が建築設計の大きな仕事かなと思っているので、最初のプレゼンは緊張もしますがとても楽しい時間です。ここからはより良く建主家族と詳細を練っていくのですが、そこでもひらめきやアイディアが生まれたりすることもあり、そういう化学反応的な打ち合わせもある意味では家づくりの醍醐味だなと思ったりもします。

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