雪がたくさん降りました

メディアでも高速道路の大規模な立ち往生の様子が終日流れていました。私の家がある永平寺町では積雪が120センチ程度あるように思いますし、近所にある実家の屋根雪も一部下ろしました。子供たちも休校ですし、地元の電車やバスも終日運休です。主要な道路も含めて路面の凸凹は容赦なく、4輪駆動の車でなければほぼ走行不能です。

自分が子供の頃はどうだったのだろうと思い、過去のデータを少し眺めてみました。当時の大雪として記憶に残っているのが『56豪雪』と言われる昭和56年の大雪です。私が小学2年生の頃です。記録には最大積雪深が福井市で196cmとあるので、今回の福井市の最大積雪深101cmは約半分ですし、2018年の福井市の最大積雪深は147cmでした。『福井県雪対策技術センター』の技術資料によると、最大積雪深50cm~82cmが「平年並み」のようですから、今回の量も多いのは間違いありません。

そして仕事をしている上で建築的に積雪量をどう捉えるかということがあります。雪国の建築にはそれに見合った計画と心配りが必要です。

雪国で家の形態や配置を考える時に真っ先に考えるのが「屋根の方向」です。隣地に屋根雪を落とさない屋根形状や配置から建築を考えはじめます。また屋根雪が駐車する車にも影響ができるだけ小さく済むように計画を進めます。

雪国の中でも南に位置する福井は湿気の多い雪が降ります。湿気が多い雪は重く、また大きな塊となりやすい特徴があります。北海道のようにサラサラとした粉雪ではありません。そこで問題になるのが軒先にぶら下がるように屋根雪が巻き付くことがあります。そうなるとかなりの重量が軒先にのしかかることになります。軒を長く出すのは建物にとって利点が多いのですが、この時ばかりは非常にリスクが大きいです。昔から「軒先の雪だけでも落とせ」と言われるのは、この巻いた雪で軒垂木が折れることがよくあったからです。そして福井にはその軒の雪を落とすための道具『ばんば』という物も存在しました。

それ以外にも落ちた屋根雪で掃出し窓が押されて開けられないとか、玄関ドアに小さな小屋根しかないので積もった雪でドアが開けられないとか、華奢な枝ぶりの庭木を窓際に植えたが落雪で折れてしまったとか、雪国ならではの検討事項はいろいろとあります。

京数寄屋のような繊細な美しい建築には憧れますが、地域性を考えるとなかなか簡単には手を出せないのがもどかしいです。温暖化とか暖冬とかいうこともよく聞きますが、それだから雪が降ることがなくなったわけではありません。この地域で暮らすためには、この地域の特徴を生かした形態を考えていきたいですね。

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