最近、いわゆる「アート」というものに興味があり、いろいろな美術展や個展に伺うようにしています。芸術やアートとひとことに言っても幅が広すぎますが、興味を持っているのは抽象画です。技術を駆使した写実や風景画も美しいと思うのですが、僕は抽象的でそこに作者の想いが感じられる表現が美しいと感じるのです。その想いと対話するように鑑賞するのが楽しみになっています。
そしてその中にたまにいるんです、話の合う人(絵)が。
「こんな気持ちでこの色を選んだんだな」とか、「このタイミングでこの表現は完成としたんだな」とか。実際はまったくの的外れな解釈なのかもしれないのですが、自分の中で広がる空想の世界を楽しんでいる感じです。純粋無垢に感じるほどその世界に浸りやすく、作者が老若男女、有名無名も問わずです。
思い返すと、僕は小学生の時からある画家の作品が好きでした。親に展覧会に連れていかれ買って帰った作品集がいまでも傍らにあります。昭和生まれの人なら知っているかもしれませんが、『山下清』という画家です。一時期、テレビドラマ『裸の大将』で実写化もされていました。彼は知的障害を持っていましたが、それゆえに世間に流されることなく自分の感じるままに表現し続けました。いまでも彼の作品を見ていると感情が伝わってくるような気がします。
芸術やアートとの関わり方としては偏っているかもしれませんが、自分なりにあたらしい息抜きの発見です
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