横越の家 上棟

横越の家が上棟を迎えました。梅雨明けが宣言されてはいませんでしたが雨に会うこともなく、工事も無事に屋根の防水まで予定通り進みました。施主様をはじめ、協力していただいた方々、ほんとうにありがとうございました。化粧材も多く手間もかかる点もあったかと思いますが、段取りよく、手際よく、連携よく進めていただきました。

上棟が終わり、一人屋根の上にのぼりました。ぐるっと地域を見渡して気が付いたのが、周辺の瓦屋根の美しさでした。いくつにも折り重なって見える切妻の瓦屋根が、周囲の山並とも重なってなんとも美しいのです。そしてこの建物の屋根も地元の越前瓦で葺くことになっているので、なにか安心する感覚がありました。

建物を地域に馴染ませるというのはもちろん街並みを整えるという意味もありますが、ここに住む人がこの地域の人たちと足並みを揃えるという覚悟の様なものかもしれません。そしてそれを受け入れるということで地域の団結力や組織が成立するということもあるのではないでしょうか。

現代は「建物の外観こそ個性の発信」のようなところもありますが、地域性や建築の存在を見定めながら、馴染ませるのか、主張するのかをよく考え、どちらにしても地域の美しさを損なわないようにしなければいけないと感じました。

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