久しぶりに山歩きをしてきました。地域の人達が気軽に立ち寄る山『文殊山』です。この日も朝8時過ぎには元気な先輩たちでにぎわっていました。駐車場に着いた時の気温は‐3℃ですが天気予報は快晴です。
自然の中に身を置くのは気分がいいです。山頂の良さも格別ですが、ブナ林の木立の中をゆっくりと歩いているだけでも心がすっきりするように感じます。心が浄化されていると言いますか…。
どうして山の中を歩いているとすがすがしい気持ちになるのかなと考えました。思いついたのは自分の足で歩いているからなのかと。使っているのは自分の感覚と体力と精神力です。足場の悪い雪の中、一歩ずつ踏み固めながら歩くコースを考え、自分で体温の調節をし、必要なだけの飲み物を携え歩みを進めるのです。その間は電気もガスも灯油も使っていません。誘惑する人工物もありません。
自立という言葉がありますが、自分の力で立てることを実感できることが嬉しいのかもしれません。転んでも誰のせいでもないので工夫もするし、そこからアイディアを生み出すのが楽しかったりもします。山頂に行くだけならお金を払ってロープウェイもいいでしょうが、山を歩く本当の楽しさはその過程にあるのかもしれません。
清々しい空を見上げながらそんなことを思った今年初めての山歩きでした。
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