庭から見える二本松山山頂。実際、山頂はきれいに切り開かれていて、二本の松?がすくっと立っている。その様子は麓からも見える。自分たちが小学校時代には、課外授業として登った記憶もある。なかなかの急登で、地元の人だと登山のトレーニングをここでしているという人もいるようだ。ただ小学生でも登れたように、しっかりと擬木の階段は整備されている。
家を計画する際に、家から見える景色として山を取り入れたいと考えていた。周囲のいろいろな環境も考えて、洗面所の東側の窓からこの二本松山が見えるように配置計画した。朝、顔を洗う時間帯にこの山から朝陽が昇るイメージで。実際に二本松山山頂からご来光が上がってくるのを見たことは、まだない(笑)。
家族が生活するのに、家の中から(敷地も含めて)周りの景観を楽しめるというのはとても大切な要素だと思う。設計者は設計に取り掛かる前に、その土地の持っている力を読み取る必要がある。その土地の持っている力を十分に読み解いたうえで、建築に生かせなければいけない。本来、設計者はそういう能力こそが大切なのではないかと思う。
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