太陽の恵みを生かす方法

寒いときに温かくなるには、やはり日光にあたることでしょう。肌寒い季節でも日光にあたると一気にポカポカしてきます。真冬はさすがに寒い福井ですが、この時期ならそれだけで暖房は必要ないくらいです。

家も同じで直射日光が家の奥まで差し込んでくれれば、中にいる人も建物自体も温かくなります。ですからこの時期の日差しはぜひ取り込めるような家にしておきましょう。ただそこで気になるのが、大きな窓は逆に夏の日差しまで家の中に取り込んでしまうのではないかという問題です。ガラス張りの素敵な建物も、なんの対策もなしでは暑くていられません。そこで夏と冬で太陽の入射角に違いがあることを利用します。太陽の夏の南中高度は地面に対して約78度、冬は約31度。ちなみに春分と秋分は約55度です。具体的には、南に向いている大きな窓には窓高さの半分程度の奥行きの庇をつけてあげることです。そうすれば春分から秋分までの暑い時期の直射日光は遮って、秋分から春分の寒い時期の直射日光は取り込めるということです。窓の高さが2m程度の掃き出し窓であれば、庇の奥行きは1m程度ということです。1m奥行の庇というのは大きいので、構造で工夫をしなければいけません。それを考慮したうえで高断熱や高気密や高性能な設備や素敵な雰囲気があってこそ、心地よい空間になると思うのです。

まずは環境を生かした間取りや配置計画であること。それを踏まえて断熱や設備を考えていくことが心地よさだと私は考えています。明るい空間が好きな人もいれば、明かりを絞った空間が好きな人もいるので、心地よさは人それぞれみんな違います。それでも自然の摂理は変わらないので、あとは好みによって調整できればいいのかなと考えています。

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