住環境が変化する時

新型ウイルスの影響で、いろいろなことが変わり始めています。もしかすると人間が変わらざるを得ない状況を作ってしまったということかもしれません。

そこで自分がこれから考えていかなければいけない問題は「反省を踏まえた住宅のあり方、暮らし方の進化」です。

今回のことでいきなり暮らし方が大きく変わることはないかもしれませんが、それでも社会の変化に伴って住宅の考え方が変化する可能性はあります。

これまでの反省点として考えられるのは、日本では「コスト」や「効率」を最優先とすることによる短命な住宅が増えてしまったこと。解体と建築が短期間で繰り返されることで二酸化炭素の排出量が増え、環境破壊の一因となってしまっています。改善しなければいけない点として例えば、地域や敷地に合った計画とし温熱環境や質を向上させることにより、建物を長寿命化させることが挙げられるでしょうか。さらに私はより自然環境に寄り添った建築を進めていきたいと考えています。

進化という点では、今回の件で初めて在宅での勤務を経験!という方もいたと思います。なかなか思い通りに進まない不便さもあったと思いますが、それでも慣れれば可能だと感じた業種の方もいたのではないでしょうか。また、この様な事態になった時に会社はどこまで面倒を見てくれるのだろうと不安になった方も多いと思います。それらを踏まえると今後、フリーランスという働き方が増えてくるかもしれません。

話は変わりますが、非常事態宣言中に大阪府が発表したいわゆる「大阪モデル」はとてもわかりやすいですね。その中でも目標値に対する現状を大阪城や通天閣のライトアップの色で府民に知らせるという「見える化」が素晴らしいアイデアだと思いました。これは建築でも必要なのかなと感じていて、「心地いい」とか「使いやすい」というのはなかなか数値化が難しいのですが、こういう点も「見える化」できていくと住宅の質の向上につながるのではないかと思っています。いいアイデアがまだないのですが、少しづつ具現化していきたいですね。

世界的に新型ウイルスの問題は深刻です。身近なところでも医療現場の過酷さや飲食店等の経営状況の悪化は伝わってきます。そんな中で自分ができることはなにか、しっかりと向き合っていきたいと思います。

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