先日京都で行われた横内敏人さんと大北望さんの講演会「建築と庭」の道すがら、寄り道をした記録を残しておこうと思います。
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旧竹林院庭園 石積みの門前町坂本というだけあって、街の中はあちらこちらに美しい石積みが残っています。そんな中で旧竹林院庭園を見学。地形を生かした築山が見事な滝組のある庭園です。茶室やあづまやもあり見ごたえがあります。近隣に残る小規模な庭園は小堀遠州作が多くあるらしく、こちらも確認は取れていないがおそらくそうではないかということでした。室内からはリフレクションを利用したインスタ映えする撮影スポットもありましたが、私は素直に人の目線で映しておきました。
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京都大原三千院 客殿からの聚碧園も美しいのですが、私が見とれたのは宸殿から有清園と往生極楽院への眺めです。見事な苔とすっと伸びる杉木立と柔らかな枝ぶりのもみじが、凛とした空気を生み出していました。後で気が付きましたがパンフレットの表紙になっている眺めでした。ただその空気感は写真では到底感じ取ることはできないものでした。途中、アジア系外国人団体の目に余る行動の数々が繰り広げられましたが、これも運営や修繕には必要な財となることを考えるととても複雑な気持ちになりました。
実光院 池泉観賞式庭園の契心園という庭があります。スケールが住宅に通じるところもあり、気持ちよく眺める事ができました。花を咲かせる山野草の多い庭園です。
宝泉院 樹齢700年の一位は立派でした。ただ立派過ぎて個人的には庭園を楽しむという感じではなかったのが残念。お抹茶付きというのは嬉しかったです。
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法華堂 三千院の近くにあって無人で柵が閉まっている中に、ひっそりとたたずんでいた三間方形の建物。ただこの建物のプロポーションに目を奪われてしばしひとり佇んでしまいました。静謐な空気というのでしょうか、美しかったです。
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寂光院 聖徳太子の時代までさかのぼる歴史があるんですね、このお寺。平家物語ゆかりの庭園もあります。祇園精舎の鐘の声・・・といううたも有名ですね。ただ平成12年に放火により全焼しているそうです。悲しいですね。門前の石段がもみじの枝ぶりと共に美しいです。ちなみに近場にあった大原山荘のお風呂はとっても気持ちよかったです。
年縞博物館 2018年に福井県若狭町に開館した内藤廣さん設計の建物。シンプルな切妻形状と地元の木をふんだんに使った構造はとても美しいです。ただ、ここまでもっともっと土着的なというか野性味のあるというか、歴史を生き抜いてきた建物ばかりを見てきたからでしょう。とてもあっさりと感じてしまいました。この建物が苔むすくらい歴史を重ねたときどうなっているでしょうか。ちなみに隣にある横内敏人さん設計の縄文博物館は歴史と共にさらに深みを増していることが想像できますし、その姿を見てみたいとも思います。
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途中、8か月待ってやっと納車されたジムニーも記念に1枚(笑)。
以上、1泊(野営)2日の弾丸一人旅でした。
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