先日スツールをお願いした『c2a furniture』さんに、実はもうひとつお願いしていたものがありました。ずいぶんと前から私のアタマの中で構想していたのですがなかなか実現するきっかけもなく、いままでただの空想だったのです。
でもそうやって思っていると形になるもんですね。なんとなく手帳に書き留めてあったスケッチを元に、そこにある材料とそこにある機械と、あとは作り手の感覚で作ってもらいました。依頼したのは3本の棒。材は樫を使ってくれました。機械の加工範囲で制限があるのでネジ金物でジョイントする案になり、このことでコンパクトに持ち運べることにもなりました。上下にテーパーを取ってもらったのですが、ここも機械と手鉋です。手鉋から漂う素朴な表情が好きです。
そしてもうひとつ必要なアイテム、革のベルトを『saji space』さんに依頼。そこでもこんなん考えてるんだと伝えると、「これでいいんじゃない?」と即答。その場で革を加工して作ってくれました。本来saji spaceさんはcafeなので他のお客さんもいたのに、突然の話に乗ってくれてありがたいです。
そんなこんなで家具作家さんと革作家さんとの協働でできたシンプルなコート掛け。3本の棒をただ革ひもで縛っただけのもの。僕はこういう単純な素材で構成されているモノが大好きなんです。これから使い倒していくにつれ、いい味わいになっていくこと間違いなしです。
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