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私は、養老さんというのは自然学者か昆虫学者か、なにかその系統の人だと勝手に思い込んでいたのですが、東京大学名誉教授で医学博士だったのですね。タイトルは辛口ですが、本はおもしろかったです。
本の中では先生と生徒、武士と百姓、一神教と多神教などを例に挙げて、分かり合えない「壁」について説明してあります。感想は、「誰でもわからないことはあるのだから、わからない人がいることもあたりまえ。いろんな解釈を認め合うのがいい社会」という感じでしょうか。
そう言われれば確かにそうなんだろうと思うのだけど、それでも対立する意見に悲しくなるのは、自分の中にまだまだ高いバカの壁があるからなのですね。それがわかっただけでも壁は少し低くなったのかなぁ。
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