家族のための家

家を作るのは子育てのためという話をよく聞きます。私もいろいろな場面で見聞きしてきましたし、もちろんそういう一面があることも理解しています。

ですが、やはり家は家族みんなのために考える方がいいのかなと思っています。子供の成長の場所でもありますが、お父さんの居場所も必要、お母さんの一息付ける場所も必要、他にも家族がいるならみんなが心を休める場所をつくりたいなと。

それはそれぞれの部屋が必要とかというわけではなく、タタミ一枚分でも十分だと思うのです。少し腰掛けて本やタブレットを見たり、外を眺めながらコーヒーを飲んだり、夜な夜な趣味のことに集中してみたり。キッチンの一部でも、廊下の端でも、玄関の土間でも、自分だけのお気に入りの場所を見つけて椅子を持ってきてもいいのです。

みんながそれぞれの時間をそれぞれの想いで過ごしながら、集まりたいときには集まる。ひとりで過ごしている時にはそっとしてあげるけど、食事の時や会話を楽しみたいときは自然と集まれる。そうやってみんなが家族のことを思いやる気持ちで暮らせることが幸せなのかなと。

上棟の日の家族を見ていたら、なんだかそんな想いが強くなりました。

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