明治期から続く造り酒屋のリノベーション。 お酒の販売を主に行っていたスペースに試飲用の広い角打ちを設け、より地酒を楽しんでもらえるような設えとした。
築100年以上の木造建築は柱も梁も大きなケヤキを用い壁は土壁漆喰で仕上げられていたので、 それに従い玄関戸と袖壁は1本のケヤキから板を引き、建具も帯戸や縦繁格子戸などとし、 空間全体に無垢材の統一感を持たせた。
内装も角打ちテーブルはチークの1枚板を地元の笏谷石で支え、玄関正面の飾り棚壁もケヤキ材を用いている。
踏み石や腰掛け、外待合など、いたるところに外した古材や素材の面白みを生かし、 古い建築でありながらも清々しい雰囲気となるように配慮した。
———————————————————- 所在地:福井県永平寺町 依頼主:法人 改修規模:52.08㎡(15.75坪) 2023年12月竣工