京都造形芸術大学にて建築家横内敏人先生の横内スタジオ口頭試問があるとのことで、一般参加してきました。
短い時間ではありましたが、横内スタジオに在籍されている3名の方の発表を聞くことができました。大手ハウスメーカー設計部の方、全く建築実務経験の無い方、同じ設計でも普段は機械設計をされている方と、まさに三者三様です。またその着眼点や研究の内容も個性的で興味深いものでした。
そして質疑を横内先生をはじめ、堀部安嗣先生や丸山弾先生などが行います。またその質問が鋭い。たとえば…
(発表者)「流行に流されない様な普遍的なものを…」
(質問)「たとえば流行とはどの様なもので、普遍的とはどの様なものですか?」
あるいは、(発表者)「新建材の使用を減らし…」
(質問)「新建材のどこが悪いと思うのですか?新建材が優れている点もあるとは考えられませんか?」
先生方の切れ味鋭い質問にもとても考えさせられました。
そしてその中で感じたのは、どの様な形であれ自分なりの思想を表現していかなければいけないということ。自分の考えを突き詰めて、表面的な言葉の受け売りではなく、経験や思考から知恵を絞り出さなけばいけないということ。
短い時間でしたがとても濃厚な時間でした。帰り際に横内先生にあいさつだけでも思ったのですが相変わらずの人気ぶりなのであきらめて教室を後にしたのですが、正門前で他の事務所の方と話していたら、「よっ!」と先生のほうから肩をポンとたたかれました。なんか申し訳ないやら嬉しいやら・・・。
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