今回の講師は独創的な木造を手掛けられている『六車工務店+六車誠二建築設計事務所』。香川県で父は棟梁、兄は設計、弟は大工という、なんとも頼もしい親子が引っ張る工務店です。写真はHPからお借りしましたが、六車誠二さんの自宅?だったと思います。
260Φから5寸角を取り、適正な製材の工夫で林業を生かす材の見立てや、背割りや継手、仕口などによる材の生かし方など、具体的な資料で説明してくれました。
山に合わせた工法、素材に合わせた表現、ということを大切にされているとのこと。また欲しい材ばかりを求めるのでなく、全国の在庫や倉庫に眠っている材を生かす工夫のお話も。
最後に弟さんが面白いことを言われていました。
設計は「言」があるから話す人、職人は「耳」があるから聞く人。自分は職人だからいつも兄の言う事を聞いています。だから大変です(笑)
とても仲の良い親子と兄弟の関係でした。
質疑をさせていただいた話の流れで、「設計者も一緒に墨付けをするといいですよ」とお父さんからアドバイスをいただいたので、次回の木造りの際は邪魔を承知で大工さんの手元をしてみようと思います。
きっと全身、墨だらけになるだろうなぁ。
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