2021.08.07 鴨川建築塾

今回の建築塾の講師は、静岡の地域工務店「扇建築工房」の創業者 鈴木昌司先生と、同じ静岡で製材所をされている「永田木材」の永田琢也先生です。

「 扇建築工房 」といえば、暮らしの提案力や素材の使い方など全体の設計力がとても魅力的な工務店として有名です。そしてその素材の部分で大きな役割を果たす木材を供給しているのが「永田木材」という関係になるようです。

講義の中で山の木が建築として使われるまでの一般的な流れ、また先生方が具体的にどのように良いものを提供しどのように山にお金を戻しているかという取り組みの説明があり、非常に興味深かったです。

静岡には天竜杉というブランドがありますが、福井は色味など化粧材としては難しい面もあります。そのことも踏まえてどのような利用策があるのか模索が必要です。

横内先生からは、まずは設計者が天然乾燥の美しい材料を美しく見せる設計力を磨かなくてはいけないのではないか。という意見がありました。設計者として構造の組み方や見せ方など、まだまだ学びが必要だなと再認識しました。

一般的に柱や梁などの構造材を室内に見せる家の作り方は少なくなってきましたが、逆にいうと美しく見せる設計力や魅力が少なくなってきているということかもしれません。ここはがんばって美しい材料を見せることの魅力をもっと発信していかなければいけないですね。

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