開口部を考える

設計をする際に最も大切にしている部分のひとつに開口部があります。いわゆる『窓』のことです。開口部は多くの要素を兼ねているので考えだすと楽しくもありますが、非常に迷う個所でもあります。その開口部を考える際のポイントはというと、

1.景色を眺める

 家の中でゆったりと腰掛け、心地よい眺めを得る

2.明かりを取り込む

 自然の光を室内に導く

3.風を取り込む

 風土に合わせて風の流れを誘導する

4.構造に準ずる

 木造であれば柱と柱の間を窓にするか壁にするか明快にする

5.多様な建具で外的要因を操作する

 プライバシー、虫、雨風などに合わせて、障子、網戸、雨戸などの建具を組み合わせる

6.デメリットにも充分配慮する

 日射、熱損失、耐震性、防犯性などを踏まえて、優先順位や形状を考える

これらの内容を主のLDKでは1〜2箇所で叶えたいと考えて設計しています。この開口部で家の環境が決まってしまうわけです。ですので最初に敷地に立った時から、この開口部の位置を探っています。この開口部がうまくハマると、暮らしが豊かになると思うのです。

これらの多くの要素を、あたかも何事もなかったかのようにスッキリと設える。それができるかどうかが、設計者の腕の見せ所だと思って取り組んでいます。

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