ちょっと京都へ 2日目

京都での勉強会を終えて、この日の宿は『ホテル アンテルーム 京都』。

この建物も以前は学生寮だった建物をホテルへとコンバージョン。学生寮だったのですからきっとそれほど装飾や凝ったデザインもなかったのでしょう。どちらかというと質素で素直で単純だったのではないかと想像できます。

けれどそこがコンバージョンするには都合が良かったのでしょうね。建物自体が凝っていないから(失礼な想像ですスミマセン)、新しい色をのせやすいというか、イメージを変えやすい。そして経年変化を美的に捉えるとそれこそが美しさになっているのです。コンクリートの変色、木部の擦れた感じ、スチールのサビなど。建物として清潔であれば、こういう変化は経年美と捉えられます。

そしてそれらの経年美と相性がいいのが、やはり自然のものです。庭の木や麻布など。もちろんそこには人のセンスも効いているのですが、自然のモノという共通項があれば、他には余計なことは考えなくても素材同士が引き立てあってくれるのかなと感じました。

次の日は横内敏人さん設計の『KAN,MA』さんでランチ。このお店を経営されている工務店の社長さんと少しお話をして食事をいただきました。

横内さんの建築は、屋内、半屋内、屋外という空間構成がとても美しく、椅子に腰掛けた時の外部にまで広がる視線の先まで設計されています。ただそれは「なんとなく居心地がいい」という表現になってしまうところが設計の素晴らしさですね。

美味しい食事と落ち着く空間。ついつい長居してしまいます。

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