上棟後すぐに瓦葺きの工事を施工します。もちろん建物を雨風から守るためです。
住宅の屋根を覆う素材はいくつかありますが、そのひとつに瓦葺きがあります。瓦葺きは日本でも古くからある素材で、588年の飛鳥寺が始まりだとすると1500年近くの歴史があります。
今回はその中でも地元の福井県で製造されている「越前瓦」といわれる瓦を使用することにしました。これは施主様からの希望でもありました。使用する瓦も「軒先一文字」「野郎軒」といった、最近はあまり見かけないような瓦を使ったりもしています。
施工している年配の職人さんと話していると、色々なことを教えてくれました。話しながらも手の動きが止まらないあたりが、昔からの職人さんという雰囲気です。
越前瓦に使う土や焼き上げの温度のこと、その色や硬さのことなど。やはり地元で育まれた素材には、その地域にあった特性を持ち合わせているのです。
流通や中間のコストばかりがかさみ材料代を下げなければいけないというのでは、良いものは残らないです。バランスを考えながら、良いものは残る仕組みを守りたいですね。
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