事務所の近くにある公園のケヤキの樹。大きな広葉樹って樹形がキレイですよね。この木陰で子供たちと遊んでいる景色も、絵になります。
たまに家づくりの打ち合わせの中で、公園にあるような大きな樹を入れたいというお話をいただきます。気持ちはとてもよくわかります。私も自宅を計画する時に造園業者の方といろいろ話をしました。ただ、結果的には大きくなる広葉樹はやめました。やはりそのメンテナンスに自信が持てなかったからです。樹高は10mを軽く超えていき、もちろん幅も大きくなっていく。それに伴い毎年大量の落ち葉が降り、風に乗って近隣にまき散らす。葉が固いので雨樋を詰まらせる原因にもなり、近隣トラブルに発展することも。伸びたからと言って、枝を落とすにも高所作業は専門業者に依頼しないといけないので費用も掛かる。そもそもわが家の庭は、そこまで広くない(笑)。
そこそこ庭いじりもするほうかなとは思っていましたが、あきらめました。もちろん条件が整えば計画することはできます。ただ、どういう庭にするかはイメージだけでなんでも植えると後が大変です。設計する側も樹種の特性もよく理解した上で、見栄えも手入れも住む家族にあったものを提案していかなくてはいけません。
わが家はおかげさまで、それこそ「手の届く範囲」で「身の丈に合った」庭を十分楽しんでいます。
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