
昨年末に竣工していた『平泉寺の家』の庭作りに取り掛かりました。敷地は少し傾斜地になっているので、外構や造園もその傾斜になぞるように計画しました。流れてきた水はせき止めることはせず、そのまま受け流すような考え方です。あくまでも自然に逆らわず、自然の流れを利用するように。
庭部分も傾斜をつけました。ただの傾斜では面白みがないので、基礎工事の掘削時に出てきた大小の石を敷き詰めるように利用しました。下草類が茂ってくると素朴で可愛らしい雰囲気になるように思います。
植栽はイロハモミジやヤマボウシ、アオダモ、ヒメシャラなどの落葉樹と、ソヨゴやフッキソウなどの常緑樹などを織り交ぜます。ほとんど人の目が気になる立地ではないので、目隠しの必要はなく常緑樹も少なめです。

素直な建物の壁面に美しい緑が良く映えます。施主家族にも一緒に果樹を何本か植えてもらいました。庭師さんもいろんなアイディアを出し、手間をかけて作り込んでくれました。もう少し緑が馴染んでくる夏を待って、外観の撮影です。楽しみ。
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