先日、行われた最終審査会のスライドを自身の反省も含めて取り上げておきたいと思います

①表紙を表示しながらあいさつ
焦るなと自分に言い聞かせながら 笑

②先ずは敷地の状況を把握するということの説明。周囲の環境など。写真は地鎮祭の風景

③基本計画(配置)について

④基本計画(平面)について

⑤広間から見る南庭の写真を見ながら
ソファー、開口、落葉樹はセットで心地よさを作り出すという説明

⑥広間から和室と中庭を見た写真
手前が活動的な広間、廊下の奥がプライベートな部分という説明

⑦中庭の借景とした土蔵
座卓での生活を考慮し開口は低めに設定しているという説明

⑧基本計画(立面、断面)

⑨基本計画(構造、断熱)

⑩玄関土間と広間の写真を見ながら
構造と意匠は同時に考えていること、
開口部の障子、サッシ、網戸は全て右手の壁に引き込めるということ、
左手の玄関土間との間の障子を開け放した状態であるという説明

⑪ストーブとキッチン
構造は無理なく無駄なく組むことを大切に考えていること、
キッチンは座卓での生活を踏まえて床を1段低くしているということの説明

⑫子供室の勾配天井の写真
登り梁も化粧で見せているという説明

⑬玄関土間の吹抜け
2階ホールの越前和紙職人の手漉き和紙が見える

⑭アプローチから見る玄関の写真
民家の多い地域に馴染む意匠としているという説明

⑮南庭から見る濡縁と広間の開口の写真
外部と内部をつなぐ軒のかかった濡縁、
夏の日射や冬の積雪をコントロールする中間領域として機能する昔からあるデザイン、
今の暮らしに合わせて計画しているという説明

⑯最後にある時施主から届いた写真を見ながら
「設計者としてとても嬉しかったのを覚えている
子どもたちがのびのびと暮らしている様子がよくわかる1枚です
この家づくりのスタートで初めて土地を訪れた時に印象的だったのが敷地の隣にある土蔵でした
100年くらい経っている姿は力強く美しく感じました
合理的な構造は安心感を与えてくれますし、本物の素材は時間と共に熟成していきます
住宅も時間と共に熟成していく存在になっていって欲しいな、と思いながら設計をしました」
(できるだけカンペを見ずに自分の言葉で話す)
発表の持ち時間はひとり7分。スライドのテキストで解説しながら、エピソードや注釈を挟む。焦らないようにはっきりと語りながら、時間はほぼぴったりだったと思います
その後、審査員から質問
審査員1「淡々と説明されて教科書的によくまとまっているとは思うが、自分の特徴はどこだと思うか」
→のじ「構造を美しく見せたいので意匠と構造を同時に考えるようにしている」
→審査員1「設計者が構造を考えるのは当たり前だと思うが?」
審査員2「町家の形式を参考にうまくまとめられている」
審査員3「心地よい住宅になっている」
審査結果
上位2作品が同点のため審査員で話合い、今回は「斬新な方」で決定しようという事になり最優秀賞は別作品に決定。環境を読み解いた平面計画と無駄のない構造と意匠の両立をアピールしましたが審査員には響かなかったようです
審査会後に本当にたくさんの方から励まし(慰め?)の言葉をいただきました。優しい人ばかりで感謝です。ただこれに甘えずまだまだ頑張ります
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