「宝永の平屋」夏の撮影に訪問

早春の竣工時には庭の緑がまだポツポツとでしたが、春夏を迎えて枝葉は力強く色濃くなってきました。雑草を抜いたり、水やりを欠かさない家の方の献身的な管理のおかげでもあります。その色濃くなった表情を収めさせていただこうと、撮影に伺いました。

北には時代を超えてきた立派な木々に覆われた庭。南にはこの春に植えられたばかりのまだ若々しい庭。安定の頼もしさと勢いのある生命力の対比も感じられ、まさに親子の庭の様で楽しさも感じられました。

ただカメラマンさんとのアングルの話で頭がいっぱいになり、自分で庭の写真を撮るのを忘れてしまいました。せっかく美しい庭だったのに。でも後日、事例にアップするのが楽しみ。

撮影も終え玄関で挨拶を交わしつつ、「この玄関の囲まれた雰囲気が、その先につながる開放的な空間と相反していて雰囲気が良いね」という話になりました。ちなみに玄関ホールの天井高さは1.9mしかありません。通常では考えられない高さも、その他の部分との関係性から独特な空間がうまく作れると考えて設計しました。玄関とはある意味では関所であり、心を切り替える場所であります。そこは外部と内部をつなげながら、どこかでスイッチを切り替える工夫があってよいのではないかと考えています。極端な天井高さはそういった狙いから設定しました。ただ、もしこれを読んだ人がじゃあ1.9mの天井高さにしようとするのは十分に考えてください。大事なのはそれ以外との関係性ですので、普通に1.9mの天井高さは低すぎます(笑)。

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