食卓からの景色

住宅を設計する際に大切にしている事のひとつに、「食卓の環境」があります。これは建築家 横内敏人先生に何度も教えていただいていることで、だんだんとその大切さが身に染みてきました。

多くの日本人は朝、家族そろって食卓でご飯を食べ、それぞれ学校や仕事に向かいます。陽も暮れてそれぞれ学校や仕事から帰ってきて、夜の食事は毎日みんな一緒ということは少ないでしょう。日々の暮らしの中で、意外と家族がそろう時間というのは短いように思います。ということは朝の食卓の環境を整えることは、家族の接点を豊かにしてくれるように思うのです。

ではその「食卓の環境」はどう整えるのかということですが、ポイントになってくるのは「朝陽」「植栽」「それらをつなぐ開口部」かなと思っています。理想は朝陽が入る開口部があり、その窓を木陰で包むように植栽を考えます。東の窓を大きくするだけでは夏は暑くていられませんし、常緑樹が冬でも繁っていてはせっかくの太陽の恩恵が半減してしまいます。それらの性格をよく考えて適度な開口でつなぐことが、心地よく感じるポイントではないかと思います。

現在進んでいる計画では既存のカシや桜を生かして、その木漏れ陽の中に食卓を置くような配置としました。樹高も6m以上ありそうなので、建物は新築でもすでに屋敷林に包まれているような雰囲気をつくりたいなと思っています。

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