7/6 京都鴨川建築塾

第3回目の京都鴨川建築塾がありました。今回は前回の設計課題の修正とさらに踏み込んだ詳細設計です。詳細設計といっても図面ではなく、あくまでも計画案を煮詰めていくといった作業。私は前回提出した平面図、立面図に修正箇所を赤ペンでチェックだけしておき、今回は室内から庭に向かう目線の検討をメインの課題としました。もちろん大きなテーマは「建築と庭」なので、それが暮らしの中でしっかりと感じられるような内容になっているかをパースを描きながら確認です。

1枚はリビングから南庭へのつながり具合の検討。パースを描きながら窓の高さや天井の高さ、暖炉のデザインやソファーの形状等イメージを膨らませます。光がどの程度入るのが心地いいのか、隣の家はどう見える(見られる)のか、視線を遮るには塀なのか植栽なのか軒なのか。樹木なら常緑なのか落葉なのか、高木なのか中木なのか、遠ざけるのか近づけるのか。パースを描くことでリアルな情報がどんどん湧いてきます。平面図や立面図とは全く違う感覚で、さらに現実的な生活感をつかんでいきます。

もう1枚はダイニングと東庭との関係です。条件で敷地は北東の角地で東側には校庭の高木が見えるという環境があるので、その高木を借景にしながら敷地の植栽でさらに奥行き感を出す平面計画としています。それらのつながり具合をパースを描きながら確認したり修正したりの調整です。しかし毎回思うのですが、椅子を描くのが苦手です(笑)。徐々に自分の中でもまとまりつつあるので、次回の最終講評に向けてがんばりましょう。

座学の後は恒例の懇親会です。講評の時に気になっていた「地割」というキーワードについて庭のスペシャリストに教えてもらいました。まさに字のごとく。アプローチや前庭、主庭や近隣との関係、街からの印象など、敷地をどういうバランスで様々な要素を振り分けていくかということ。しかしそれができるようになるには相当な経験がいるようです。私もまだまだ勉強しなければいけませんね。それと他の塾生さんの計画案を見ていて感じたのですが、建築従事者の案は庭の樹木が多く、庭に従事している人の案は意外に樹木が少ないのが印象的でした。それだけ樹を1本選ぶにしても地割にしても、常に庭に触れている人は、無駄がなく凛とした美しさを追求している姿勢が読み取れました。「植木屋の畑」のような自分の案をもっと研ぎ澄まさないといけないですね。

今回もいろいろなキーワードを仕入れました。

「庭は更地から考えるのではなく、元あったであろう自然の状態から考える。」そのためには周囲の環境や地域性などを広い目線で検討すること。

「庭を里の樹で造るのか、山の樹で造るのか。ベースを決めたらそれらを混ぜない。」百日紅(サルスベリ)はあまり山にはないし、金木犀は園芸品種。

「概念や形式にとらわれずに、深く思考して本質を見極めること。」石ひとつ、樹1本にしてもそこに存在する背景が説明できないのなら、そこには必要ない。

あとは知行合一の精神ですね。

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