窓と暮らし

どんな家を建てたいかという希望を聞くと、明るくて風通しが良くて・・・という窓に係わる内容がいくつも出てきます。それくらい心地いい暮らしには外部との関係が重要だということは、多くの人が認識していると思います。それでも街には心地よさそうな家がどうも少ないように思います。どうしてだろうと考えてみました。

理由の一つに、平面図で打合せが終わってしまっているのではないかと思うのです。平面図は家を上から見た図面なので部屋のつながりはわかりやすいのですが、高さの情報はわかりません。人は家の中で立って移動し、椅子に腰かけて食事をしたり本を読んだり、ソファーに座ってくつろぎ、畳で座り込んだり寝転んだりします。人の姿勢は様々に変化するのに、窓の高さはどれも同じ。もちろんプライバシーや温熱環境、外観のデザインなど、配慮しなければいけないことは多々ありますが、それでもすべての窓の高さを同じにしないといけないということはないはずです。

自分自身にも言える事ですが、常識や固定観念から一歩離れて考えることができたなら、ものすごく暮らし方の幅が広がるような気がします。当たり前のことに疑問を持つというのはなかなか難しいことですけどね。外とつながる開口部の高さを、例えば30cm変えるだけで格段に居心地のいい居場所がつくれるように思うのです。そしてその工夫にお金はかからないのです。

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