建築は構造から考えたい

先日、木構造の山辺先生の勉強会と、破壊実験に参加しました。木材という特殊な材料を扱う職種として、構造の理屈とイメージを養いたいためです。

木材が特殊というのはまずいろいろな樹種があります。その樹種の中でも強さのばらつきがあります。そしてその材料をどの方向で使うのかということでも特性が違います。方向というのは、繊維方向なのか、半径方向なのか、接線方向なのかということです。それらを適切に使うことで、強く、永く、美しく使えるものにしたいと考えているからです。

写真は筋交の入った壁の強度を試験しています。今回は特に節の多い筋交材を使い、どの程度の耐力がでるのかという試験をしました。ちなみにこの試験で、圧縮側への変形量77mm、変型角1/35、max耐力7.07kNで破壊しました。圧縮側は壁倍率換算で2.17倍、引張側では1.51倍という結果です。これ以外にも、仕口・継手の金物やホゾ差しなどの引抜力、改修工事を想定したパネルの耐力試験なども行いました。京都大学は木造でシェルターを作るという案で、間伐材のパネルを製作し試験しました。滋賀の小山建築さんはオリジナルで現代の通し貫工法的なモデルをくみ上げて実験を見せてくれました。オール4寸、オール天然乾燥桧、オール込栓という大工さんらしい発想です。試験結果はどちらも傾きが大きくなるほど強度が増していくという大変優れたものでした。これは阪神大震災で圧死した方が多かったことを考えると、とても安心できる結果です。

このように理論とイメージの理解を深めながら、空間に合わせてこれまでにないような新しい構造の組み合わせ方も考えていきたいと思っています。

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