11/02 京都鴨川建築塾

11月の鴨川建築塾は午前のフィールドワークが仁和寺の茶室見学、午後の座学は手嶋保先生の講義でした。

見学した茶室は一般的な厳かで外界から切り離したイメージのものとは少し違い、明るく気持ちよさそうな茶の間のような雰囲気でした。この日は天候が良かったせいもあるのでしょうが、複数の開口部からの明るい光が空間を満たしていました。また濡れ縁も複数あり、半屋外の空間が外部と内部の関係をより密接なものにしていた点も心地よさを感じさせる設えでした。

午後の手嶋先生のお話は、これまで関わった建築について経緯などを含めながら柔らかな口調で、時に笑いもありつつ解説していただきました。もちろん吉村順三設計事務所の出会いから他界されるまでの話や、その後も設計活動の中で生きている師の考え方などについても教えてくださいました。

「詳細にまで責任を持って設計することを大切にしている。枠まわりは常に原寸も含めて描いているから次々とやりたいことが湧いてくる。だからおなじディテールの繰り返しはあまりない。」

「ギリギリだけど大らか。面倒なんだけど気持ち良い。効率とか経済原理からは出てこない考え方。これこそが良さだと考えている。」

「人は空間の中心ではなく窓辺に座る。365日24時間、違う光を感じられるようにしたい。」

私が感じたままに書き留めたので本意とはニュアンスがずれているかもしれませんが、とても素敵な考え方だと思いました。

手嶋先生は家具の設計もされていて、今月ヨーロッパだったかな?で展覧会に出品もされるような話もされていました。建築と同じ考え方でシンプルで美しい家具です。市販も検討されているようなので、その機会にはぜひ直接触れてみたいものです。

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