建築の哲学

先日、京都に行ったときに「茂庵」というところでランチをいただきました。料理もさることながら、建築のたたずまいがとても素敵でした。

構造は通し貫木造2階建て。小屋組みは梁、母屋、垂木とも磨き丸太をふんだんに使い、山の中にある数寄屋風の素朴な雰囲気です。この環境の中では製材された綺麗な材料よりも、野性味あふれる磨き丸太のほうがとても美しくなじんでいます。人の手を掛け過ぎずに環境になじむ建築を生み出そうという熱意が感じられます。それは食材の良さを生かしてできるだけ自然なうまみを出そうとする和食の哲学にも似たものを感じます。ここでもやはり環境を適切に読むことで、建築が生きてくるということを確認することができました。

とてもおいしい料理とそれをもてなす建築に、とても満足させてもらえる時間を過ごせました。ごちそうさまでした。

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