くつろぎの条件

先日研修のために京都に宿泊をしました。宿泊先は京都市中京区にあるクマグスクという町家をリノベーションした施設です。お店の方は築80年位経っていると言われていました。

チェックインは時間ギリギリになったのですが丁寧な対応を受け、部屋に通していただきました。第一印象は狭すぎず広すぎずという落ち着く空間のボリュームと、照明の雰囲気が心地よい雰囲気です。インテリアは質素な質感で統一されていて、既製品のいやらしさはあまり表に出ないように工夫されています。天井の高さも約2.1m~3.0mと自分好みです。ベッドの枕元には味わいのある木製の小窓があり、その雰囲気が部屋の印象を決めているように感じました。言い方を変えると、その小窓以外は特徴を持たせないように配慮しているといってもいいのかもしれません。その辺のテーマつくりがアーティストっぽいですよね。

そしてこの部屋にはテレビがありません。もちろん便利な面もあるのですがくつろぐためには一時、人の感覚を刺激する情報を極力減らす空間に身を置くということも大事なのではないでしょうか。現代社会は毎日情報が溢れています。だからこそこういう部屋がこれからさらに必要になってくるかもしれません。

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